イチゴの意外な素顔について説明したいと思います。
「JAおやま」の「とちおとめイチゴ」です。


返ってきたのは、「1番は苗作り」というお返事でした。
イチゴは、秋に苗の定植をすると、6月頃に親株から「ランナー」という
「つる」状のものが伸びてきます。「オリヅルラン」でおなじみのランナーです。
そのランナーにつく子株をとって育て、株を増やします。
一株から10〜20本のランナーが伸び、それぞれから数株採れるため、
農家にとって作りやすい、品質が安定する方法だそうです。
ランナーからとった子株は、温度や日照調整をして育苗されます。
元の苗は、ウイルスに強い「ウイルスフリー苗」が使われます。

その1房に15個くらいの花が咲いて実になるのだそうです。
下の写真は、1つの茎から出ている房の束。これから大きくなっていきます。

こちらは収穫後。


イチゴの果実は、たれ下がるので、そのままでは地面に直接あたり、
その部分から腐ったり、泥がついたりすることがあります。
それを避けるため、マルチと言われるフィルムをしきます。
このマルチングも手作業です。 下の写真は敷かれたマルチ。


私たちが食べている赤い部分は、「実」ではなく、「実」を支える
「子房」の部分で「花托(かたく)」と呼ばれます。 本当の「実」は、
赤い部分の表面にあるゴマのような粒で「そう果」とよばれます。
一番上の写真をご覧頂くとわかりやすいと思います。
そしてそのゴマのような「そう果」の中に、黒い「種」が入っています。
この「そう果」から「種」を取り出してイチゴを育てることもできますが、
大変な作業です。 幸い、イチゴは「ランナー」に子株ができるので、
それを利用して、次世代の子供を増やすというわけですね。 なるほど。。
「JAおやま」さんのイチゴ栽培の話は、もう少し続きます。
被災地には支援が広がり、炊き出しなども行われているようですが、
まだまだ十分な援助が届かないところもたくさんあるようです。
少しでも早く栄養豊富な食べ物が被災地に届きますように。