先日に引き続き、JSIAマスターインストラクターの講座について掲載します。講座では、1級の復習や、オリジナル寿司制作などがありました。オリジナル寿司は、「私の住む街」「童話、おとぎ話」「好きな季節」の中からテーマを1つ選んで、30cm四方の黒いすし桶の中に盛り込みます。制限時間は2時間。オリジナル1点を含む2点以上の飾り巻き寿司が必須で、オリジナリティや技術などが評価されます。

私が制作したオリジナル寿司です。選んだテーマは「童話、おとぎ話」で、絵本「スイミー

」の世界観を表現してみました。
如何でしょうか〜? 盛りすぎ〜?


『スイミー』は小学校の教科書にも掲載されている、「レオ=レオニ」のおとぎ話です。小さくて賢い、真っ黒な魚「スイミー」が、知恵と勇気で、怖くて大きな魚を追い出すというお話。大きな魚に家族を食べられてしまったスイミー。海の中には、くらげやきれいな魚などたくさんの面白い生き物がいて、スイミーは元気を取り戻しました。賢いスイミーは他の小さな魚たちと一緒にまとまって泳ぐことで一番大きな魚のふりをし、怖くて大きな魚を追い出すことができました。たくさんの教訓の詰まったお話です。私は昨年仕事のご依頼で初めてこのおとぎ話を知り、可愛いスイミーやストーリー、美しい海の画に魅了されました。それを思い出し、今回のテーマに決めました。
私はスイミーが大きな魚を追い出した後の、楽しい海の中を表現したいと考えました。 中心には、
小さなスイミーとその仲間たちを1つの魚に見えるように配し、
上に浮かせて3Dにしています。
目になっている黒いのがスイミー、
1つ1つの赤い小さな魚たちもお寿司です!
そして、
オリジナル飾り巻き寿司は、
「くらげ」と
「お魚」の2点。
「スイミー寿司」も入れたら3つかな?
お魚は3色を一度に巻きました。
いそぎんちゃくやうなぎ、貝なども食材で表現、
背景の水が流れる様子なども工夫しました。
作品になれば簡単に見えるかもしれませんが、何日も一生懸命考えました。その後は試作の日々、可愛く見せるための微調整とか、食材の使い方とか。いわゆる江戸前の「盛り込み」ではありませんが、桶の中にたくさんのアイデアを詰め込み、子供たちにも喜んでもらえるような作品にしたつもりです。
講評では、3D寿司はこれまでで初めてとのこと、くらげや魚のオリジナル飾り巻き寿司や、その他のアイデアも評価して頂きました。先生方からは「コレは何?あれは何で作っているの?」と興味津々、たくさんのご質問を頂き、早速「パクっていいですか」とのお言葉も! ありがとうございました!

ところで、2019年度のマスターインストラクターに認定されたのは、山梨県の大久保先生(右)と私(左)の2名でした。(一昨年は8名、昨年は3名、現在70名弱だそうです。)


こちらは大久保先生(上写真・右の方)の作品です。
わぁ、すごい!きれい!!

大久保先生は、「私の住む町」というテーマで制作されました。
先生の住んでいらっしゃる山梨県は、実は観光案内の表紙になるスポットが日本一多く、その景色を寿司で表現されたかったそうです。富士山や五重の塔、波や桜を盛り込まれています。オリジナル飾り巻き寿司はカメラ。カメラを持った観光客がたくさん訪れるそうです。江戸前の技法を駆使し、伝統的な飾り巻きを上手に使われた、とても素晴らしい作品でした!

例年はその年の優秀賞を決めるのですが、2019年のマスタインストラクターは2人しか認定されなかった為、今年は優劣を決めずに二人とも優秀賞で良いですね〜というゆるい感じとなりました。オリジナル寿司の制作以外にも1級認定講座の柄などたくさんの復習をし、充実した楽しい2日間でした。後藤校長先生、マスター大先輩の黒川先生、スタッフの皆様、そして唯一の同期となり2日間一緒に頑張った大久保先生、ありがうございました。

【左写真】学んだロールケーキ寿司、こちらは黒川先生の巻かれたお手本。
【右写真】黒川先生(右)、大久保先生(左)、私(中)の「祝」寿司を3色並べて♪今回の学びをこれからの活動に生かして行きたいと思います。また創作したスイミー寿司たちは、早速、皆さまへお教えしたいと思います

楽しい飾り巻き寿司の世界をお伝えできますように

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